2020/12/08 | |
サケ捕獲、採卵終了 |
朝は冷え込む日も増え、冬を感じる今日この頃てすが、庄川においては、12/6でサケの捕獲が終了し、本日、12/8でサケの採卵も終了となりました。 捕獲尾数については、合計9,680尾と過去に例のない不漁であった昨年の5,423尾からみると増加しましたが、過去10年間(H22〜R1)の平均は19,896尾ですので、 平年比の半分以下の捕獲尾数となっています。 採卵については、採卵数、10,137千粒と計画数である9,000千粒を達成することができました。 場内への収容卵数に限りがりますので、無理なきよう収容できる分を収容し、余剰分は、発眼卵放流群に追加する形で調整できればと考えています。 700万粒〜720万粒を場内へ収容、600万〜650万尾の稚魚放流を目標として、これからの卵管理、仔魚管理に尽力していきます。 |
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posted at 2020/12/08(Tue) 18:02:21 | |
【修正】 |
場内、強い濁り |
庄川におけるサケの仔魚管理は、河川水を場内へ引き込み、飼育水としています。 ここ数年、冬季代かき不耕起乾田直播栽培が増加しており、現在、代かき作業のため、河川水が強く濁っている状況です。 強い濁りのため、河川水を抑えている状況で、場内の水温が13℃〜14℃で推移していますが、収容卵も増えてきているので、水温を低下させるためにも、多少の濁りは覚悟の上で、流入させる必要があります。 引き込む河川水は、10℃前後ですので、湧水、井戸水との混合水で、場内の水温は、11℃〜12℃まで低下するかと思います。 乾田直播栽培についてリンク http://www2.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/1009963.pdf 飼育水のメインが河川水でありますので、雨が降ると濁りが出て心配ですが、サケの飼育にとっては、早く雪が降って、水温が下がり、濁りも落ち着いて欲しいところです。 |
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posted at 2020/12/08(Tue) 18:23:41 | |
【修正】 |
2020/12/10 | |
サケ自然産卵 |
今シーズンは、台風や大きな増水などがなく、安定してサケが捕獲できましたが、ヤナを乗り越えた個体が少ないように感じていました。 水温計測に行くと、自然産卵後に斃死したサケ親魚が確認されました。 役目を終え、力尽きたサケを見ると感慨深い想いになります。 自然産卵の卵も無事、ふ化し、生育してくれることを願うばかりです。 |
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posted at 2020/12/08(Tue) 18:33:43 | |
【修正】 |
2020/12/13 | |
ヤナ撤去 |
本日は、朝から雨が降り、肌寒い日でした。 サケ捕獲のためのヤナの撤去、運搬作業が進められました。 明日の夜から雪の予報となっています。 沢山積もりすぎると大変ですが、サケの飼育には、少し積もるくらい降って欲しいところです。 |
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posted at 2020/12/13(Sun) 21:04:45 | |
【修正】 |
2020/12/14 | |
発眼卵埋設のための溝造成 |
2年前より庄川では、さけ・ます資源回復推進事業のさけ・ますふ化放流抜本対策事業として、サケ卵の発眼卵放流を行っており、本年度も続けて、発眼卵放流を行います。 2年前、昨年は、学生さんを集めて、塩ビパイプを用いた直まき放流を行っていましたが、今年度は、発眼卵放流数を増大、経費面でも削減できないかと重機を使用して、溝を造成し、埋設する手法を行う予定です。 12/14、南郷大橋上流部右岸側にて、重機にて掘削し、溝の造成を行いました。 川から離れた右岸寄りでは、15時の河川水温が10.1℃に対して、14.8℃と高かったため、少し川に近い場所で掘削したところ、11.6℃と水温的には、良い場所が見つかりました。 7月の増水の際に、堆積したものには、砂が多く、掘削してから程良い大きさの砂利を入れてやるなど、調整が必要です。 工事は明日以降も続きますので、サケの育成に適した環境を整えれるようにしていきたいです。 発眼卵放流の回帰率を推定するためのアリザリンコンプレクソン(ALC)標識を施す作業を12/16に行い、12/21、22に埋設する予定となっています。 |
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posted at 2020/12/14(Mon) 18:16:18 | |
【修正】 |
2020/12/16 | |
さけ・ますふ化放流抜本対策事業 |
2年前より庄川では、さけ・ます資源回復推進事業のさけ・ますふ化放流抜本対策事業として、サケ卵の発眼卵放流を行っており、本年度も続けて、発眼卵放流を行います。 12/16、発眼卵放流の回帰率を推定するためのアリザリンコンプレクソン(ALC)標識を施す作業を行いました。 ふ化槽2列に約54万粒の発眼卵を収容しました。 200ppmとなるよう調整したALC溶液を流し込みます。 赤紫色でバスクリンのようなイメージです。 ポンプ循環で24時間浸漬させます。 庄川では平成23年度(2011年度)より耳石にバーコード状の温度標識を施標して稚魚放流を行っていますが、ALC溶液による施標では耳石に蛍光顕微鏡で確認できる色のリングができるようです。 施標した発眼卵は、旧日本海区水産研究所、富山県水産研究所の皆さんと12月21日、22日に重機を使用し、溝を造成した場所へ放流を行う予定となっております。 昨晩から増減が激しい状況が続いていますが、当日は、増水なく、天候にも恵まれ、作業が滞りなく進むことを願っています。 |
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posted at 2020/12/16(Wed) 19:18:18 | |
【修正】 |
2020/12/17 | |
ALC施標完了 |
12/17、前日から行なっていたサケ発眼卵へのALC溶液での施標が完了しました。 左:ALC溶液での施標卵 右:通常卵 24時間浸漬させたので、しっかり色がついています。 山葡萄のように赤紫色になりました。 表面の色は抜けていきますが、耳石にはしっかり色が残るようです。 新しい手法で、試しに発眼卵の埋設を行なってみました。 結果は良好でしたので、天候や増水が心配ですが、12/21、22に予定している発眼卵放流が滞りなくできることを願うばかりです。 |
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posted at 2020/12/17(Thu) 18:00:27 | |
【修正】 |
2020/12/19 | |
発眼卵放流実施 |
12/19、昨晩から水量が毎秒約20トンまで減水してくれたので、条件が良いうちに、予定より早く発眼卵放流を行いました。 19日7時0分の庄川河川放流量は、毎秒約20トンです。7時から約20トン、 9時から約60トン、22時から約20トンの予定です。 9時から60トンの放流となり、南郷大橋周辺では、12時には増水となる予測だったので、時間に余裕がない状況でしたが、施標した54万粒を約2時間で埋設することができ、施標のない発眼卵も20万粒ほど埋設することができました。 塩ビ管を使用した通常の発眼卵放流と比較すると作業時間は大幅に削減できました。 密度は高くなってしまいますが、生残、回帰にどう影響するのか、これから合わせて調査していきます。上手くいってくれていることを願います。 |
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posted at 2020/12/19(Sat) 14:14:02 | |
【修正】 |
2020/12/20 | |
発眼卵放流A |
12/20、朝から雪が降る中、昨日に引き続き、発眼卵放流を行いました。 昨日同様、河川放流量は、午前中のみ毎秒約20トンで作業ができました。 昨日と今日で、約900千粒の発眼卵の埋設が完了しました。 明日、予定している全ての発眼卵を埋設した場合、施標卵540千粒、無標識824千粒で合計1364千粒となります。 明日は、残り400千粒前後の埋設を行う予定となっています。 明日も安全に作業できればと思います。 20日15時30分の庄川河川放流量は、毎秒約60トンです。 15時から約60トン、20時から約20トンの予定です。 21日は0時から毎秒約20トン、10時から約60トン、 19時から約20トンの予定です。 |
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posted at 2020/12/20(Sun) 18:13:50 | |
【修正】 |
2020/12/21 | |
発眼卵放流B |
12/21、冬至は、1年のうちで最も日が短く、夜が長い日です。 久しぶりに天気良く、雪も随分と溶けました。 本日は、3日目の発眼卵放流を行いました。 旧日本海区水産研究所の皆さんも一緒に行っていただき、作業も早く、順調に埋設することができました。 正確な発眼卵放流の内訳は、 親司川 無標識10千粒 本川 無標識30千粒 造成場所 施標卵540千粒、無標識784千粒、合計1324千粒 総合計1364千粒となりました。 浮上時期が楽しみです。 |
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posted at 2020/12/21(Mon) 17:47:08 | |
【修正】 |
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