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category : サケ

2020/10/30
サケ耳石採集

庄川では、サケ稚魚の頭の脳の裏側にある、バランス器官である耳石という器官に標識を施した稚魚を放流しています。

サケ耳石採集
ナンバリング

耳石は日周輪を形成する器官で、刺激により、黒色化するという耳石の特性を利用し、卵期に温度変化による刺激を与えることで、耳石にバーコードの様な標識を施標します。

サケ耳石採集
頭部をカット

庄川では、10月下旬から12月上旬の5旬において、旬毎に採卵に使用したサケ親魚♀50尾、♂50尾の魚体測定、鱗、耳石採集を行い、研究機関に回析していただいています。

サケ耳石採集
耳石採集

ナンバリングし、1尾ごとに尾叉長 、体重、成熟具合を記録、鱗を採取、その後、頭を落とし、耳石を採取します。
大変な作業ですが、回析結果から、今後の庄川のサケ増殖のための知見が得られることを願うばかりです。
posted at 2020/10/26(Mon) 15:36:50
修正

2020/10/31
サケ採卵状況

本日は、ようやくまとまったサケの採卵をすることが出来ました。
これまでは10尾程度の雌からの採卵でしたが、41尾の雌から12万粒の卵を採卵することができました。
ただ、庄川の水量が少ない影響で、サケの簗場より、下で産卵した雌も目立ち、通常の3分の1ほどしか採卵できない雌もいました。

サケ採卵状況
卵を採取する様子

サケ採卵状況
精子を搾る様子

サケ採卵状況
午後2時中パ前の様子

午後2時の河川水温は17℃でした。
posted at 2020/10/31(Sat) 16:38:16
修正

2020/11/01
サケ捕獲尾数131尾

本日より11月となりました。
10月下旬までの庄川サケ捕獲尾数は、合計で310尾と不漁だった去年の89%と厳しい状況です。

サケ捕獲尾数131尾
捕獲の様子

サケ捕獲尾数131尾
選別の様子

水量は少ない状況ですが、朝は今シーズン一番の冷え込み、15時射水市広上地先の河川水温も16.1℃と今シーズン一番低く、サケの捕獲尾数は、♀56尾、♂75尾、合計131尾と今シーズン一番の捕獲尾数で1日の捕獲尾数として、やっと3桁に届いてくれました。

サケ捕獲尾数131尾
運搬後、蓄養池へ

まだまだ、目標には遠いですが、これからの遡上に期待したいです。
posted at 2020/11/01(Sun) 15:48:56
修正

2020/11/02
雨が降り、サケ遡上

11/2、雨が降り、河川放流量は、毎秒約15トン平水ですが、水量は少し増加しています。

雨が降り、サケ遡上

雨と少し水量が増えたことで、例年と比較するとまだまだですが、少しまとまったサケの遡上がありました。

雨が降り、サケ遡上

♀157尾、♂260尾、合計416尾とまとまった尾数を捕獲できました。
庄川は11月中旬が遡上のピークですので、これから順調に遡上してくれることを願うばかりです。

雨が降り、サケ遡上
15時、射水市広上地先での河川水温は、15.8℃となっています。
雨の影響もあり、16℃以下になりました。
posted at 2020/11/02(Mon) 19:36:10
修正

2020/11/03
サケ発眼

10/13に初採卵したサケの受精卵に眼が出てきました。

サケ発眼
サケ発眼卵

庄川養魚場では、卵を14℃前後の井戸水で直射日光が当たらないように管理します。
積算温度(一日の平均水温を毎日足して積算したもの)が240℃を超えてくると黒い点のような眼が確認できるようになってきます。

サケ発眼
左から、発眼卵、不受精卵(無精卵)、死卵

死卵は水カビの原因となるため、不受精卵と死卵の除去を行う検卵作業を行いますが、不受精卵は、写真のように判別しにくいため、先に軽い衝撃を与えて、不受精卵を白濁させる淘汰作業を行います。

サケ発眼
検卵機

発眼卵は、輸送できるほど、衝撃に強いですが、庄川養魚場では、積算温度が300℃を超えて、眼がはっきりとしてから淘汰作業を行い、その翌日に検卵機と手作業で検卵作業を行います。
その後、池や浮上槽に収容し、ふ化、浮上を待ち、年明け頃から順次、飼育が始まります。

毎日のように採卵作業を行うので、作業が波のように押し寄せてきますが、丁寧に作業していきます。
posted at 2020/11/01(Sun) 10:21:03
修正
支流鴨川

11/3、雨により本川が少し増水したため、上流部のゴミなどが流れ、ヤナにゴミが掛かり、朝、ヤナが沈んでいたとのことです。

昨晩から今朝にかけて遡上した個体の多くは、ヤナ上流部へ遡上したと予測されます。

支流鴨川の様子
支流鴨川

支流鴨川

支流鴨川

今シーズンは、水量が少ないこともあり、ヤナ上流部では、本川においても、数尾ほどしかサケの目視確認がありません。

庄川の支流和田川の支流鴨川にもサケの遡上がないか確認してきましたが、水草が多く、サケを確認することができませんでした。
昨年と比較しても川底は、ヘドロや砂が増えて、そこに多くの水草が生えてしまっています。
サケの遡上や産卵のことを考えると対策が必要です。
posted at 2020/11/03(Tue) 16:09:33
修正

2020/11/04
サケ採卵475千粒

11月4日、サケの採卵を行いました。
2日にまとまった遡上があり、3日のものも合わせて、♀172尾から475千粒を採卵できました。

サケ採卵475千粒

サケ採卵475千粒

11月4、5、6日と耳石標識を施標する卵の採卵となりますが、もう少し捕獲尾数が伸びて欲しいところです。

11月上旬までの捕獲尾数で、シーズンの総捕獲尾数が高い精度で予測できますので、これから沢山遡上して欲しいところです。
posted at 2020/11/04(Wed) 18:17:18
修正

2020/11/07
大門小学校、サケ採卵見学

11/6、射水市立大門小学校の3年生の児童さん達にサケ採卵見学、施設見学をしていただきました。

大門小学校、サケ採卵見学

児童さん達はサケの採卵作業を興味津々に見ていました。

大門小学校、サケ採卵見学

施設内も簡単に見学してもらい、ニジマスに餌やりもしてもらいました。

大門小学校、サケ採卵見学

大門小学校3年生の児童さんには、12月にサケの発眼卵を提供し、ふ化から飼育までして、3月に放流してもらうという取り組みを毎年行なっています。

このような取り組みを通して、庄川やサケ、魚のことに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
posted at 2020/11/06(Fri) 18:52:56
修正

2020/11/08
サケ自然産卵

11/7、南郷大橋、中田橋の橋の上から川の様子を見てきました。

中田橋で確認された、サケの産卵床と親魚の姿
サケ自然産卵

サケ自然産卵

南郷大橋上下1kmは、禁漁区域のため、人が入っていないこともあり、多くの鮎の姿がありましたが、サケの産卵床、サケの姿は見られませんでした。
中田橋下流には、産卵床が3つ、♀1、♂1のペアと♀1に♂3と思われるグループ、計6尾が確認されました。
3日、雨による増水でヤナが沈んでいた際に遡上した個体かもしれません。

サケ自然産卵
南郷大橋上流域の様子

今シーズンは、水量も穏やかな日が続いているので、自然産卵で誕生した生命も順調に生育してくれることを願うばかりです。
posted at 2020/11/07(Sat) 12:06:41
修正

2020/11/14
支流和田川、サケ産卵

庄川の支流和田川は、発電放水の関係で、常時、毎秒約30トン前後の放水量があります。
通年、水深があり、流速も早い状況です。

支流和田川、サケ産卵

今シーズンは、工事の関係か、放流量が毎秒約5トン前後で安定しており、例年より多くのサケの産卵が確認されています。
新幹線下から約200m上流部までに、産卵床5つ、サケ20尾前後が確認できました。

支流和田川、サケ産卵

和田川の堤防は、サイクリングロードとなっており、地域住民の皆さんの散歩コースになっています。
皆さん、足を止め、自然の営みを観察し、こんなに沢山のサケの産卵を和田川で初めて見た、サケは大きいなぁと感動しておられました。

支流和田川、サケ産卵

水量が少なくなり、確認しやすくなったこともあるかと思いますが、水深、流速も産卵に適した条件になっているように感じます。

ふと川を覗くとサケの産卵を見ることができるというのは、地域の財産でもあると思いますので、守っていけるよう尽力していきます。
posted at 2020/11/14(Sat) 11:19:16
修正
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