» 耳石温度標識3区分目、場内流下放流 | date : 2021/03/03 | |
本日は、養魚場内の飼育池から、耳石温度を施標したサケ稚魚の流下放流を行いました。 飼育池、下流部のスクリーン、堰板を外し、排水路へと放流されます。 場内から親司川、鴨川を抜けて、和田川、庄川本川を経て、海へ降下します。 夕刻に作業を行いましたので、夜のうちに大部分は降河してくれるものも思われます。 通常の放流では、トラックに積み込み、庄川本川へ、輸送放流するところですが、流下放流では、積み込み、輸送によるサケ稚魚への負担が軽減され、サケ稚魚が降下したいタイミングで自然に降下してくれるのを待ちます。 富山テレビさんに流下放流の様子を取材していただきました。 明日は、サケ稚魚の様子を流程の川へ潜って撮影するとのことで、頭が下がります。 5日、金曜日に夕方のニュースで放送予定と伺っています。 富山県、庄川のサケ資源は減少傾向ですので、少しでもサケ稚魚の負担を軽減できるよう、放流手法を改善していければと考えています。 耳石温度標識について 庄川では、サケ稚魚の頭の脳の裏側にある、バランス器官である耳石という器官に標識を施した稚魚を放流しています。 耳石は日周輪を形成する器官で、刺激により、黒色化するという耳石の特性を利用し、卵期に温度変化による刺激を与えることで、耳石にバーコードの様な標識を施したものが、耳石温度標識です。 庄川においては、サケ稚魚の飼育密度が回帰に与える影響を調査するため、高密度区に2.4nHの耳石温度標識、低密度区に2.6nHの耳石温度標識と異なる標識を施標して放流します。 更に、今年度から、放流時期による回帰率の影響も調査するため、後期群(本日、3/3放流群)では、高密度区に2.8nHの耳石温度標識、低密度区に2.10nHの耳石温度標識を施標しています。 |
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posted at 2021/03/03 18:21:19
lastupdate at 2021/03/03 18:21:19 »category : サケ 【修正】 |