» サケ稚魚場内無給餌流下放流 | date : 2021/02/24 | |
明日は、サケ稚魚の輸送放流を予定しています。 その放流に合わせて、2月25日より、積算水温880℃前後でサケ稚魚の場内無給餌流下放流を開始する予定です。 場内より無給餌で放流されるサケ稚魚、体長4.0cm〜4.5cm、平均体重は、0.355g。 通常のサケ稚魚放流では、給餌し、大きくしてから、トラックへ積み込み、輸送放流しています。庄川養魚場においては、昨年度から無給餌での流下放流を実施し、今年度は、飼育魚も流下放流していますが、この放流では、浮上槽から無給餌で、そのまま流下放流します。 明日の放流に向けて、サケ稚魚の負担を減らすため、高低差を調整しました。 調整前 調整後 庄川ふ化場の排水はいくつかの支流を経て、庄川へつながっているので、場内から流下放流したものが、庄川、海へ行き、親魚として回帰してくれれば、トラック輸送、飼育にかかる経費を削減できます。 省コストだけでなく、トラック輸送によるストレスもなくなりますし、回帰親魚が場内まで戻ってきてくれる可能性もあるので、楽しみです。 浮上槽から直接の場合では、飼育によるコスト、労力も削減できますが、給餌しないため、サイズは、小さいままでの放流になるので、回帰にどう影響するのか知りたいところです。 サケ無給餌場内流下放流群には、アリザリンコンプレクソン(ALC)標識が施標されています。 ALC溶液による施標では耳石に蛍光顕微鏡で確認できる色のリングができますが、発眼卵放流では1回施標で1つのリング、場内無給餌流下放流群には、2回施標で2つのリングが確認できるようになっているため、識別が可能となっています。 4年後の回帰親魚から良い結果が得られることを心より願っています。 |
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posted at 2021/02/24 16:46:16
lastupdate at 2021/02/24 16:50:00 »category : サケ 【修正】 |